【今月の一句】
軽トラにゆれる初荷の赤い旗 緑川 智
年の瀬や筑波ながめて一休み 小笠原征代
湯上がりの心音高き寒夜かな 青野討支夫
床の間に張継の書や年用意 飯野 正勝
元朝の牛久大仏清々し 廣瀬 了子
冬の風畦の薄を振り回す 池田 克明
【選者吟】
雲込めて滲む冬日の在り処 金子つとむ